名古屋の「山」は一筋縄では行かなかった…

マウンテン看板之圖

今週も何時も通りの労働の日々が始まりましたが、何故か労働中も眠くて仕方が御座いませんでした。う〜ん、未だ諸々の疲労が残っておるのですかね〜?(=_=)
全く、年を取ると疲労回復も儘なりませんな〜。困ったもので御座います。うひぃ。
とは言え、こんな状態でも遣る事は遣っておかないとね〜。という事で本日も神無月尾張襲撃報告を書いてしまいますか。本日は空前絶後の第参話!
中部国際空港の見学を終えた我々は、駅より名鉄2000系に乗り込み名古屋を目指した。この2000系は全席特別車*1なのだが、前述の「まる乗り1DAYフリーきっぷ」は昼間時に限り特別車の空席に座る事が出来る優れものなのである。Jimmyさんと適当な空席に座ったが、私は此処までの疲労と睡眠不足からか直ぐに眠ってしまった。
暫くして目を覚ますと列車は既に名古屋に戻っていた。我々は金山駅で下車、其処から名古屋市交通局の地下鉄に乗るのだが、その際、土曜、日曜、休日及び毎月八日のみ使用可能な壱日フリー切符「ドニチエコきっぷ」を購入する。流石は全國の鉄道にも精通されておられるJimmyさん、この手の御得な切符の情報も確り網羅されておられる。御陰で懐的にも大助かりであります。(〃ω〃)
金山駅の改札前では、地下鉄開業五〇周年記念の壱日駅長任命式が行われていて、名古屋市交通局のマスコット「ハッチー」なる着ぐるみが子供に任命書を授与していた。それにしてもセントレアの「なぞの旅人フー」と言い、愛知の交通機関には変なマスコットが多いものだ(笑)。
名古屋市交通局のマスコット「ハッチー」之圖
名古屋市交通局のマスコット「ハッチー」之圖
金山駅より全國唯一の完全環状地下鉄という名城線に乗り込み暫しの移動、八事日赤駅で下車する。態々こんな所にまで遣って来たのは遅めの昼食を取る為なのだが、その目的地は…
名古屋の裏名所、一部に熱狂的ファンも居るという伝説の喫茶店「マウンテン」である!
この店舗は独創的メニューで他の追随を許さない凄い店で、出される品目は「矢鱈量が多い」「兎に角油っこい」「異様に甘い(若しくは辛い)」ととんでもない物ばかりで、特に代表的メニューでパスタの上にフルーツと生クリームがこれでもかと盛り付けられた「甘口スパ」シリーズは壱度食べると弐度と食べたくなくなると言う素晴らしい物らしい(笑)。この噂の店舗で食事を取る為に、敢えてセントレアでは何も食さず此処へ臨んだ次第である(爆)。
八事日赤駅より坂の多い閑静な住宅街を徒歩で移動、暫くすると何かを炒めている様な良い匂いが漂って来る。若しやと思いつつ更に進むと、案の定道端に怪しげな看板を捉える。其処こそが目的地のマウンテンであった。
マウンテン駐車場看板之圖
マウンテン駐車場看板之圖
そして到着、何故か妙な雰囲気の漂う大看板が出迎えてくれた。それにしても前の道路を矢鱈と霊柩車が走っているのは何かの暗示なのであろうか?(笑)
マウンテン大看板之圖 その横を霊柩車が通過する…
マウンテン大看板之圖 その横を霊柩車が通過する…
拾台程停められる駐車場には地元は元より所沢や福岡ナンバーの車が駐車、そして玄関前には一四時三〇分という時間帯にも拘らず行列が出来ていた。流石はその名を全國に馳せるマウンテン。( ̄ー ̄)
マウンテン前の行列之圖
マウンテン前の行列之圖
早速我々もその行列に並び順番を待つ。先程嗅いだ匂いは矢張り此処から出ていたのだが、玄関に近付くにつれその中に甘い匂いが混じって来た。おいおい、甘口スパを注文している奴等が居るよと鳥肌が立つ(笑)。暫くして漸く中に入れたのだが、店員が引っ切り無しに生クリームのたっぷり乗った甘口スパを運ぶ様が目に入る。皆チャレンジャーだな〜と思わず目を細くする(爆)。
更に待つとやっと座席に通され早速各々注文。Jimmyさんは壱度甘口スパを頼んですっかり懲りたとの事でそれは回避、「みそミート」なるスパゲッティとチョコレートパフェを注文。店員曰くみそミートとは八町味噌をベースとしたミートソースが乗ったスパゲッティとの由。如何にも名古屋らしいですな。そして私もいきなり甘口スパを頼む勇気も無く(爆)、「チャーハン風ショートパスタ」なる怪しげな物と「熊五郎」なる怪しい名のアルコール入りドリンクを頼む。尚、「熊五郎」はどんな物なのか店員も知らないらしい…愈々興奮する(大笑)。
暫し待つと何故かデザートのパフェとドリンクが先に出される。先ずはJimmyさんのチョコレートパフェ、一見、際物揃いのマウンテンのメニューの中では至って普通…なのだが兎に角大きい!秋葉原メイド喫茶ならビッグパフェとして出される様なサヰズである。これは半端ではない…
チョコレートパフェ之圖 因みに価格は金六〇〇円也
チョコレートパフェ之圖 因みに価格は金六〇〇円也
そして私の「熊五郎」だが、恐る恐る飲んでみると…焼酎を甘い無果汁レモン炭酸飲料で割った物(らしい)だった。アルコールは少々強めだと感じたが、これが何故「熊五郎」なのか全くの謎である。
「熊五郎」之圖 金三五〇円也 名古屋の喫茶店らしく袋入りレモンケーキとクラッカーが付いていた
熊五郎」之圖 金三五〇円也 名古屋の喫茶店らしく袋入りレモンケーキとクラッカーが付いていた
そして遂にメヰンの料理が登場。先ずはJimmyさんのみそミート…上に掛かっているのは見事なまでの味噌ソースだが、試食させてもらった所普通に行けた。これはマウンテンにしては当たりの方なのか?というか初心者向けか?(笑)
みそミート之圖 金七〇〇円也
みそミート之圖 金七〇〇円也
そして私の「チャーハン風ショートパスタ」だが、それは炒飯の中にペンネ等のショートパスタが入った代物であった。然も味も炒飯そのもので、どちらかと言えば「ショートパスタ入りチャーハン」である。炒飯なので普通に美味かった。これも初心者向けか。
チャーハン風ショートパスタ之圖 金六〇〇円也
チャーハン風ショートパスタ之圖 金六〇〇円也
然し前述の通り何れもかなりの量且つ油っこく、お互い苦労しつつ完食した。他のテーブルに目を遣ると、甘口スパやトマトが刺さっている「イタリアントマトパフェ」、高さは二〇糎はあろうかという特大かき氷に挑む猛者達を至る所で見掛ける。巨大かき氷に挑んでいた男性は食べている内に明らかにペースが落ち、最後はスプーンで氷弄りをする有様。精々「遭難」しない事を祈る。*2
小休止の後の清算時、Jimmyさんは甘口スパの模型をあしらったストラップを購入されていた。こんな物まで販売しているとは流石はマウンテンである。かくして我々は無事に「登頂」を果たしマウンテンを後にした。


続く




本日の脳内BGM:上々颱風「愛より青い海」(謎)


扨、本日は「マウンテン」看板の寫眞でも。

*1:JR等でいう所の指定席車両

*2:通の間ではマウンテンで食事をする事を「登山」、完食する事を「登頂」、食べ切れずに残す事を「遭難」と言うそうな。