私は本能の赴く儘に動いたに過ぎぬ
本日は有無を言わさず早々と先の「名古屋急襲作戰」報告と参りませう。仕込みに随分時間が掛かってしまいましたので…(謎)
本日は迫撃の巻。注:かなり「鐵分」が濃いです
喫茶マウンテンでの激闘を終え、一先ず雨の止んだ道を食後の腹ごなしを兼ね徒歩で名古屋市交通局名城線八事日赤駅に行き、地下鉄で金山駅に向かう。更に名鉄常滑線に乗り換え、降り立ったのは名鉄大同町駅である。
名鉄大同町駅之圖
その駅名が示す様に大同特殊鋼及びその関連施設しかない場所に何故来たかというと、この近くにある貨物線の見学の為である。元々鉄道は客車より貨車が好きな私、此処ならば我が欲求を満たしてくれるのではないかという思惑なのだが果たして…?
レンタサイクルでもあればそれを借りたかった所なのだが、流石にこんな小さな駅ではそんな洒落たサービスは無いので止む無く徒歩で現地へ向かう。歩く事暫し、いきなり名古屋臨海鉄道の入換用ディーゼル機関車に出くわす。然し留置されてかなり経過している様で既に朽ち掛けていた。銘板も取り外されていて識別が出来なくなっている…
留置されたディーゼル機関車之圖
その傍らには救援車も留置されていた。此奴が再び動く日は来るのだろうか…
名古屋臨海鉄道救援車之圖
線路沿いを少し歩くと、石灰石専用ホッパ車ホキ9500形に遭遇する。このタヰプのホッパ車をこの目で見るのは初めてだと記憶する。
矢橋工業所有ホキ9704之圖
その傍らにはトヨタ自動車の専用コンテナが、恐らく海運用も兼ねた物であろう。流石は御膝元ですな〜。
コンテナ車コキ106-1075に積載されたトヨタ自動車用コンテナ之圖
更に入換用のディーゼル機関車も居る。此奴は現役で活躍中の様だ。
名古屋臨海鉄道ND55 28之圖
近くに線路を横断する地下道があったので其処を潜ると、大分使われていないと思しき貨物線があった。その後の調査で、この貨物線は名鉄築港線に接続する路線と判明した。
名鉄築港線に接続する貨物線之圖其之壱
嘗ては貨物列車が頻繁に走っていたのだろうが、今ではその面影すら窺い知る事が出来ない。
名鉄築港線に接続する貨物線之圖其之弐
貨物線に沿って歩くと名古屋臨海鉄道東港駅の建物があった。成る程、此処は入換の拠点という事か。
名古屋臨海鉄道東港駅之圖
更に線路沿いに歩みを進めると多数の貨車が留置されていて思わず心が躍る。カセイソーダ液専用タンク車タキ7750形に、
東亞合成所有コ タキ37786之圖
ガソリン専用タンク車タキ35000形、
日本石油輸送所有タキ35552之圖
今では滅多に見る事の無くなった無蓋車トキ25000形、
無蓋車オ トキ29264之圖
更にトラ45000形が大量に留置されている。
無蓋車コ トラ45000形之圖
パイプ専用無蓋車コ トラ147828之圖
此方はセメント専用タンク車タキ1900形…久々に大量の貨車を見る事が出来た。
日本セメント所有コ タキ112614之圖
然しそれに連結されていたのは既に番号も無い有蓋車…
番号の無い有蓋車之圖
そして大量の貨車の車輪が…近くには解体用の重機があった。如何やら此処の貨車群の一部は解体待ちの留置車両らしい。鉄道貨物輸送の衰退を痛感し少々寂しい氣分になった…
大量の貨車の車輪部分之圖
ふと傍らに目を遣ると、東亞合成名古屋工場の引込線があった。この路線は現在も使われているのであろうか?
東亞合成引込線之圖
更に進むと別の貨物線があったが、今や殆ど使われていない事は一目瞭然…これまた寂しい氣分になった。
名古屋東港へ伸びる貨物線之圖
更に西進し東亞合成を廻り込む様に足を運ぶと、先程見た引込線の延長と思われる線路に出くわした。大量のタンク車が留置されている。
東亞合成引込線に留置されたタンク車之圖其之壱
その引込線は港湾道路を通過して更に伸びている。其処にも大量のタンク車が留置されていて思わず其方に足が行く。
東亞合成引込線に留置されたタンク車之圖其之弐
それらの貨車群にも見入ってしまう自分が居た(笑)。
カセイソーダ液専用タンク車コ タキ47754之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ165460之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ165466之圖
カセイカリ液専用タンク車コ タキ7058之圖
その奥にもタキ5450形タンク車群が、更に寫眞を撮り捲る。
タキ5450形タンク車群之圖
関西化成品輸送所有液化塩素専用タンク車コ タキ145469之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ之115488圖
液化塩素専用タンク車コ タキ125451之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ105490之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ125475之圖
液化塩素専用タンク車コ タキ115496之圖
こうして存分に貨車を堪能し、一先ず東港駅方向に戻る事にする。その道すがら、恐らく現在は使われていないと思しき工場を見掛ける。
廃工場と思しき建物之圖其之壱
こういう巨大で無骨な建造物には一寸惹かれますな〜。嘗て「工場萌え」という写真集が発売されたというのも頷けますな〜(笑)。
参照:工場萌え
- 作者: 大山顕,石井哲
- 出版社/メーカー: 東京書籍
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ND55 27による入換作業之圖
然し此処で遂に雨が本格的に降り出して来て、私は一旦雨宿りをせざるを得なくなった。
続く
本日の脳内BGM:光田康典「風の憧憬」(謎)
扨、本日はディーゼル機関車ND55 26の寫眞でも。