「地鉄の本氣」乗り倒しの旅(多分其之壹)

電鉄富山駅改札之圖

本日は夜も明け切らぬ早朝より富山地方鉄道の基幹駅、電鉄富山駅へ足を運びました。

御存知の方も多いと思いますが、富山地方鉄道…通称「地鉄」は昨年末に封切られた映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の舞台となった鉄道で御座いまして、現在その特需に肖ろうと様々な企画を展開しております。そしてその集大成として、昨年暮より元西武鉄道5000系レッドアローのモハ16010形壱編成を改装した観光列車「アルプスエキスプレス(エクスプレスではない)」の運行を開始したので御座います。
アルプスエキスプレスイメーヂイラスト之圖
アルプスエキスプレスイメーヂイラスト之圖
参照:アルプスエキスプレス家頁
screenshot
件の列車は九州新幹線のデザヰンも手掛けた水戸岡鋭治氏のデザヰンによるもので、更に休日限定で現在使用していない中間車を改造した車両を増結し参両編成で運行しておるので御座います。地鉄も随分と思い切った事をしでかしたものだ。( ̄ー ̄)
で、本日は野江乃絵さんの提案でこのアルプスエキスプレスによる運行列車四系統八本全てに「年末年始ふり〜きっぷ」を利用して乗り倒そうという企てで御座います。フリー切符を最大限に活用しようという訳ですな。ひひ。
そんな訳で七時弐拾四分発の立山行き普通列車としてアルプスエキスプレスが入線、乃絵さんと合流後先ずはこの列車に乗り込みます。
アルプスエキスプレス之圖
アルプスエキスプレス之圖
新たに塗り直された車体には様々なロゴマークが施してあります。
アルプスエキスプレス側面圖壱
アルプスエキスプレス側面圖壱
アルプスエキスプレス側面圖弐
アルプスエキスプレス側面圖弐
アルプスエキスプレス側面圖参
アルプスエキスプレス側面圖
車内も木材を取り入れ落ち着いた雰囲氣に、改装したばかりなので未だ木の匂いが漂っております。参號車の両端に設置された折り畳み式の木製テーブルを施した四人掛けコンパートメントシートが特徴的ですな〜。( ̄∀ ̄)
アルプスエキスプレス参號車内之圖
アルプスエキスプレス参號車内之圖
そしてこの列車最大の目玉である休日限定で連結される中間車で御座いますが、窓に向かう様に設置されたテーブル及びシートやベンチ風のシート、更に弁当や飲み物等を販売するカウンター等今迄の列車の概念を取り払った斬新な構造になっております。とてもついこの間迄倉庫代わりに使っていた留置車両とは思えない変貌振りですな〜(笑)。
アルプスエキスプレス中間車(弐號車)内之圖壱
アルプスエキスプレス中間車(弐號車)内之圖壱
アルプスエキスプレス中間車(弐號車)内之圖弐
アルプスエキスプレス中間車(弐號車)内之圖弐
両端には暖簾も掛かっております。いいじゃなイカ
中間車通路の暖簾之圖
中間車通路の暖簾之圖
我々は小さなテーブルを挟んで斜向かいに座る形のシートを選択、テーブルランプが実に良い雰囲氣を醸し出しております。尚、中間車の座席は全て指定で大人は料金弐佰壱拾円が別途掛かります。
中間車テーブルのランプ之圖 LED電球を採用している
中間車テーブルのランプ之圖 LED電球を採用している
中間車の窓枠や日除けにも木材を使用してあり、実に和テイストな車両で御座いますな〜。これぞ日本國の列車である。(`・ω・´)
中間車の日除け之圖
中間車の日除け之圖
愈々立山駅へ向け出発、寺田駅経由で立山線に入ります。
田添駅付近より北陸自動車道を望む之圖
田添駅付近より北陸自動車道を望む之圖
平野部ではそれ程でもなかった積雪ですが、岩峅寺駅辺りから雪が目に見えて増え始め、立山山麓に入るや否や輪を掛けて積雪が増えて行きます。
岩峅寺駅ホーム之圖
岩峅寺駅ホーム之圖
常願寺川も見事な雪化粧で御座います。更に列車は雪煙を上げながらきつい勾配を登って行きます。
千垣鉄橋より芳見橋を望む之圖
千垣鉄橋より芳見橋を望む之圖
雪景色に聳える立山大橋も絶景で御座いますな〜。
遠方に立山大橋を望む之圖
遠方に立山大橋を望む之圖
そして立山駅に近付くと積雪は恐ろしく増え、ロータリー除雪車も誠意除雪中で御座います(笑)。
除雪中の県のロータリー除雪車之圖
除雪中の県のロータリー除雪車之圖
立山駅ホームに入線した途端我々は愕然、何とホームの積雪が窓の半分も塞いだのであります。うひぃ。
窓下半分の視界が雪で塞がれる之圖
窓下半分の視界が雪で塞がれる之圖
ホームに降りるとその凄まじい積雪が良く分かります。
立山駅ホームの凄まじい積雪之圖
立山駅ホームの凄まじい積雪之圖
アルプスエキスプレスの側面も雪塗れで御座います。
側面に雪が付着したアルプスエキスプレス之圖
側面に雪が付着したアルプスエキスプレス之圖
立山駅の改札を抜け外に出ると、ホイールローダーが除雪作業中で御座いました。流石立山の麓の雪はパネェ!
立山駅前の踏切之圖
立山駅前の踏切之圖
踏切から停車中の列車を見ると、列車が見事雪に挟まれておりました。何このプチ雪の大谷(笑)。
雪に挟まれたアルプスエキスプレス之圖
雪に挟まれたアルプスエキスプレス之圖
夏場なら朝から賑わう立山黒部アルペンルートの玄関口、立山駅で御座いますがオフシーズンの今は実に閑散。こんな所に居ても列車同様雪に埋もれるだけなので(笑)其の儘アルプスエキスプレスで電鉄富山へ蜻蛉返りで御座います。帰りは後部車両のコンパートメントシートに陣取りました。
参號車のコンパートメントシート之圖
参號車のコンパートメントシート之圖
往路は雪空でしたが帰りは青空が顔を出しました。白と青のコントラストはいいもので御座いますな〜。(〃ω〃)
車窓より青空の立山山麓を望む之圖
車窓より青空の立山山麓を望む之圖
然し同時に雪の凄まじさも思い知らされます。此方は屋根雪がごっそり積もった有峰口駅舎。
有峰口駅舎之圖
有峰口駅舎之圖
隣駅の千垣駅ホームは御覧の有様…最後尾車両からは降りられねーぢゃねーか。(*゚皿゚)
雪に埋もれる千垣駅ホーム之圖 ホームは先頭弐両分しか除雪されていない為起こった現象である
雪に埋もれる千垣駅ホーム之圖 ホームは先頭弐両分しか除雪されていない為起こった現象である
そんな想像を絶する雪景色から平野部の程々の雪を見て、矢張り雪はこの位が丁度良いな〜と思わずには居られませんでした(笑)。
冬の晴れ間の富山平野を往く之圖
冬の晴れ間の富山平野を往く之圖
かくして往復弐時間弐拾分の立山の旅は終わりましたがこれは未だほんの序の口、アルプスエキスプレス乗り倒しツアーはまだまだ続くのであります…


続く…筈(爆)


本日の脳内BGM:トラディッショナル「アルプス一万尺」(謎)


扨、本日は電鉄富山駅改札の寫眞を。