折角だから、俺は信濃行軍報告を書くぜ！

逆送中の115系之圖

本日は未明から暴風に見舞われ仮設納屋が壱拾糎ずれるという酷い状況で御座いますが、特段の予定も無いので「アウトレイジビヨンド」を鑑賞しながら自宅でまったりと過ごしております。
それでも時間を持て余しておるので昼寝を致しましたが、小壱時間程眠って目が覚めたのでこの隙に先の「青春18きっぷによる長野・松本日帰り行軍」報告でも認めますかね〜。本日は報告壹。
皇紀弐仟六佰七拾参年四月六日、私は野江乃絵さんの誘いを受けて青春18きっぷを利用した日帰り旅行を敢行した。
乃絵さんが所有していた件の切符を消化するのが目的だが、行き先に付いては東西南北何処へ向かうかと事前協議を行い、七尾、新潟、名古屋、高崎、福島、果ては上野や大阪、山形等の候補地も挙がったが、列車の接続や現地での滞在時間を考慮した結果長野と松本に決定した。長野ヘは弐年連続の行軍となる。
長野は隣県とはいえ立山黒部アルペンルートを利用する以外に直接行く交通手段が無く、それ故新潟か岐阜を経由して行かねばならぬ「近くて遠い県」なのである。
かくして迎えた決行当日、未明の伍時前に自宅を発ち乃絵さん宅へ。乃絵さんを便乗して出発駅となる滑川駅へ向かった。

JR滑川駅之圖
折惡しくこの日は猛烈な低氣圧の接近により全國的に大荒れの天候が予想され、既に午後のサンダーバードやはくたか等の特急の運休が決定していた。その中での強行…昨年は時期外れの寒波に見舞われたが、長野行軍は弐年連続で天氣に振り回されそうである。

滑川駅に貼付された低気圧接近に伴うお知らせの之圖
然しこの時間は立山連峰から朝日が拝める程穏やか、これからこの山の向こうに行く訳だがこれも嵐の前の静けさか。

滑川駅ホームより立山連峰の日の出を拝む之圖
ともあれ遣って来た始発列車に乗車し移動を開始、検札に来た見るからにベテランそうな車掌に乃絵さんが青春18きっぷを提示すると一瞬怪訝そうな表情を見せたのが印象的であった（笑）。車内では朝餉を食したり新聞を読んだりと思い思いの時間を過ごす。

滑川駅に入線するJR西日本 413系之圖
糸魚川-梶屋敷間のデッドセクションという名のイヴェントを経て終点の直江津駅に到着、当初は此処で参拾分近く乗換の列車を待つ計画だったが、駅前に何も無い直江津より城下町の高田の方が何かあるんじゃなイカという事で急遽乗換列車を前倒しして高田へ行く事になった。

直江津駅に入線するJR東日本 115系之圖
直江津より信越線で弐駅の高田にて下車、城下町だけあって直江津よりは活況がある感が見受けられたが時刻は未だ八時とあって殆どの店舗は開店前であった。そして駅前の観光案内所迄も開店が拾時とあって「何とやる気の無い…せめて9時には開ければ良いのに」と乃絵さんは呆れていた。

高田駅之圖
暫しの駅前徘徊を経て壱本後の列車に乗り込み行軍再開、長野到着は未だ先である。

脇野田駅近くに建設中の北陸新幹線上越駅（仮称）之圖

列車交換の為新井駅に停車中の115系之圖
二本木駅名物スイッチバックを経て拾時前に最初の目的地である長野に到着したが、道中の沿線に矢鱈と所謂「撮り鉄」の姿を見掛ける。一体何を狙っているのか？

二本木駅のスイッチバック区間之圖

二本木駅ホーム端之圖

二本木駅「推進停目」標識之圖

二本木駅スイッチバック折り返し部之圖
ホームに降り立つと一部に人集りだ出来ていて、何事かと野次馬根性で覗いてみると「特急あさま号」出発式なる催事の真っ最中…如何やら観光キャンペーンの一環として長野新幹線開業に伴い廃止された「特急あさま」を復活運行させる催事らしい。前述の撮り鉄達の目当てもこれだったか。

「特急あさま号」出発式之圖

地元の子供による太鼓披露で場を盛り上げる之圖壱日駅長が怖い（ぉ
そして「特急あさま」が入線、ギャラリーが一斉にカメラを向ける。

リバイバルトレイン189系「あさま」之圖

189系「あさま」行先表示灯之圖
思わぬ珍客に我々は多少の興奮を覚えつつ改札を抜ける。愈々現地でのゲリラ活動開始である。

壱年振りのJR長野駅之圖